2009年04月29日

初・進路相談

今日は面談をした。

私が担任をしているこのクラスは、最長の子でも来日3ヶ月。
最短は先週はいったばかり。

まだ基本体も習ったばかり位の子に進路の話をする。

*基本体とは、私が使っている「だ・である」体のこと。
 例
 言います、言いません、言いました、言いませんでした→ます形
 言う、言わない、言った、言わなかった→基本体


今日は先週来たばかりの学生3人。
もちろん、まともに日本語だけで今後の進路話は成り立たないので、
通訳スタッフさんにも入ってもらう。


まぁ…。
去年も進路相談を担当したのでわかってはいたことだけど、
夢と現実のギャップが…ね…。

大学へ行きたい。
国立大学へ行きたい。
ある程度偏差値のある国立大学へ行きたい。

わかる。わかるよ。

でもね、
Aさん「来年の受験の時に自分の入れるレベルのところへ入りたい」
Bさん「中位ならどこでも」
Cさん「入りやすいところへ入りたい」

進路相談と言うよりは、受験生としての心構えから始まる。

お国柄なのか、なんなのかよくわからないが、
国立は頭がよく、私立はバカだと思っているらしい。

もちろん、学費の安さもあって国立を希望する学生は多い。

でも、
「来年自分のレベルに合うところに」
「入りやすいところに」
なんて、来日一週間で言っている時点でどこにも入れない。

しかも3人中一人はアニメの勉強を「大学で」したいと言う。
アニメを通した勉強ではなく、アニメを描きたいそうだ。

その夢自体はすばらしいと思うけど、思うけど!
アニメを勉強できる「大学」を一度でもあなたは調べたのかい?

本当にアニメを描きたいなら専門学校。
でもすごい才能と運がなければ就職はない。

「アニメを通しての国際文化比較」や、
「アニメをどう海外に売り出して行くか」など、
「アニメを通したもの」に変えれば
社会学部や国際文化、マーケティングなどで学べるけど…。

来日一週間で
「国立大学へ行きたい」と言う夢と
「入れるところへ」と言う甘さ。

ピンキリあるとは言え、彼らは「ある程度の偏差値はほしい」と。

日本のある程度の国立大学に本気で入りたいなら、
まず目標を決めないと「言うだけタダ」で終わるぞと、
脅かして今日の面談終了。


基本体でヒーヒー言ってたら、
受験勉強どころか日本語の日常会話だってままならないよ。


私のクラスは、私の独断と偏見で、
どんな小テストでも満点になるまで何度でも再提出にしている。

OKと書かれるまで何度でも返される。
宿題を忘れれば休み時間と放課後を使って残される。

最初からメイシーカラーに慣れたので、
学生達はその環境がけっこう厳しいと気が付かない。

例文発表では「メイシー先生は優しい」などと言ってくれる。
他のクラスと比べると再提出させる度合いは圧倒的に高いんだけど。

この調子で1年ないし2年。
厳しいことに気づかずに、何卒だまされ続けておくれ。
posted by スンプー at 00:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 2006.10-2010.03 日本語学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
何気なく、習慣で使っている日本語・・・
「外国語」として習うには難しすぎるでしょうね。
それを、全く思考回路の違う人達に教えるのは、さらに難しいでしょう・・・

大したものです。

是は是、非は非。

基本暖かいメイシーさんならOKです。
Posted by 沖の at 2009年04月29日 22:13
ネイティブの弱いところは、
「相手がどこがわからないと思うか」
がわかりにくいところなんです。

日本語で苦労していませんからね…。

日本語が他言語と比較して
難しい言語だとは思いませんが、
慣れるまではやはり大変ですね。私も学生も。笑。
Posted by メイシー at 2009年04月30日 23:48
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