今日は留学試験の模擬試験。
毎回必ず誰かの電話が鳴るので先に
「電源を切るように」と言っておいた。
しかし、
試験開始から5分。Aさん。私「電源を切ってください」
試験開始から30分。Bさん。私「もう一度言います。切ってください」
試験開始から40分。Cさん。私「電源を切りなさい」
試験開始から70分。Dさん。私「聞いている人の邪魔をしないで」
試験開始から120分。Eさん。もうダメ。
「全員携帯電話を出せっ」
みんな早々と私のところに携帯をもって来た。
20歳以上の学生が持ち物を取り上げられるなんて情けない。
しかも自覚してほしい方々はヒョイヒョイ持って来た。
取り上げられるのが日常だなんて恥に思わないんだろうか。
しかも聴解問題中、聞かなきゃ答えもわからないのに、
専門学校の願書を出しに行ったバカ者3人組(男1人、女2人)も。
「すみませーん」ニコニコしながら戻ってくる女子学生2人。
(一人はまだ帰ってこなかった)
「どこ行ってたのぉー、だめだよぉー」とニコニコするとでも?
休み時間、もちろん二人は呼び出された。
私「ちょっと来なさい」
学「先生〜、すみませんでした〜(ニコニコ)」
私「何笑ってんの?」
完全な冷徹ポーカーフェイスにまずいことだけは察したらしい。
このブログを見ている皆様は、
私の冷徹顔をほとんど見たことがないと思われますが、
見たことのある人に言わせると、結構こわいらしいです。
(こわくないと困るんだけど)
@今日までに提出しなくてはいけない書類だったこと
A願書のチェックをお昼に別な先生にしてもらったので、
午後しか出せなかったこと
B郵便局でこんなに時間がかかるとは思わなかったこと
どれもこれもしょーもないことばっかりだ。
@今日の午前中には出せるように、
A願書のチェックを昨日までに終わらせてもらって
B朝ゆっくり郵便局で待ちぼうければいい
その後クラスで一番問題児の男子学生も戻ってきた。
同じように呼び出して話を聞くと
@願書を出すのに「封筒を持って行かなかった」ので、
A郵便局の人に「自分で用意するよう」言われ、
Bコンビニに買いに行ったのでこの時間になった。
これは理由として成立するんだろうか。
郵便局に願書を出すのに封筒持って行かないって…。
そりゃ先生だって「封筒持っていますか?」って
チェックなんかしねーよ。当然すぎて。
いつぞや、彼は私に聞いてた。
学生「先生、俺に学校のこってほしい?」
私 「やる気を出すなら残ってほしいけど、
やる気がないなら卒業してください。」
今日の私はこう言うだろう。
私 「いや、早く必ず今年で卒業してください」
色々な先生がいらっしゃるけれど、私のスタンスはいつも同じ。
「義務教育じゃないもの」
やる気がないなら帰ればいい。
大学だろうが専門学校だろうが、
日本だろうが母国だろうが、
今をしっかりできない人はどこへ行っても同じ。
チャランポランにはチャランポランな将来しかないのよ。
いつ、どこで気づくかはわからないけど。
イライラ・カリカリ満載の模擬試験だったが、
トップ層、やる気ある下層、
これらがそれぞれ伸びてくれていたのは私をだいぶ癒してくれた。
特に今日嬉しかったのは、半年前、
能力試験3級でクラスの最下位、不合格ラインにいたAさん。
今日の留学試験では聴解クラスで2位だよ。
この学生は初級の基本文法時にバイトばかりして勉強しなかった。
本人も「これではいけない」と初級後半が始まる頃には
バイトを全てやめ勉強するようになったが、
やはり初級前半で基礎を覚えていないのは痛い。
でも、そんな彼が今や聴解2位だよ。
一点豪華主義でもいいじゃない。
放課後、彼の指導を残ってした甲斐があるってもんだ。
他の下位層学生も、全員前回成績より上がっていた。
もちろんそれでも平均には足りないんだけど、嬉しいよ。
またこういったやる気のある子達のための、
この子らが中心でいられる授業をしよう。
だから、携帯電話は鳴らすんじゃないわよ。